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群馬県安中市の鉄道遺産 アプトの道で行く 碓氷峠鉄道文化むら 『後編』

碓氷峠鉄道文化むら

群馬県安中市にある体験型鉄道テーマパーク「碓氷峠鉄道文化むら」
1999年4月18日に開園した園内には、旧国鉄時代を中心に当時運用されていた実在の鉄道が所狭しと展示されていて、レトロ感満載の列車を見学や当時の鉄道の歴史などを追体験できる鉄道好きならぜひ行ってほしい施設。

そして碓氷峠鉄道文化むらに行くには、来客用の駐車場が完備されていますが他にも旧国鉄信越本線アプト式鉄道の廃線跡を利用したハイキングコースとして整備されている「アプトの道」でもアクセス可能です。

今回は著者がおすすめするハイキングコースのアプトの道を歩いて行く、「碓氷峠鉄道文化むら」までの歴史追体験を前編・後編の2部作でご紹介していきます。

全行程3時間
12:20
碓氷峠の森公園 駐車場
12:35
アプトの道 出発
12:55-13:15
旧丸山変電所
13:40
安中市 観光案内所
13:45-14:35
碓氷峠鉄道文化むら
14:55
旧丸山変電所
15:20
碓氷峠の森公園 駐車場
目次

碓氷峠鉄道文化むら 13:45-14:35

碓氷峠鉄道文化むら。

碓氷峠鉄道文化むら
群馬県安中市にある体験型鉄道テーマパーク。
1999年に開園し一般財団法人碓氷峠交流記念財団が運営。
アクセスは公共交通機関ならJR横川駅からすぐ。アプトの道からも歩いて行けます。駐車場完備(約220台)。

主な特徴と見所
広大な敷地の園内には、碓氷峠や信越本線の歴史、かつて活躍した鉄道車両が中心に展示がされています。

鉄道資料館には旧信越本線鉄道模型のジオラマなどが展示されている。
鉄道車両の運転席に座って機器に触れることが出来る。
EF63シミュレーターがあり実際の運転台を使って運転体験ができます。
日本で唯一!本物の電気機関車EF63形の運転体験!事前講習必要。
トロッコ列車「シェルパくん」が園内から峠の湯付近までアプトの道の約2,6㎞運行しています。
園内を一周している蒸気機関車の「グリーンブリーズ号」や屋外広場の約300mを運行している「ミニSL」を乗車できる。
屋外展示場には広い敷地で実物車両を間近に見たり、芝生エリアでのんびり過ごせます。

※外部サイト碓氷峠鉄道文化むら
https://www.usuitouge.com/bunkamura/

さっそく園内へ!

園内入園券の券売機。トロッコ列車(シェルパくん)の乗車券もここで買えますよ!因みにこの日は、とうげのゆ発行の午後2便はすでに完売してました。大人気!

園内入ってすぐにトロッコ列車シェルパくんの乗車駅「ぶんかむら駅」。手前に見える白地にグリーンのラインが入った珍しい列車は「新幹線軌道確認車」その名の通り、線路の異常の有無を確認する列車。

園内入口には、めがね橋をモチーフした煉瓦造りの陸橋がお出迎え。めがね橋の上は蒸気機関車「あぷとくん」が走っています。

鉄道資料館

この資料館では、碓氷峠を列車で越えるのが当時の技術でいかに大変だったか、廃線となった旧信越本線(横川~軽井沢)の歴史や鉄道にまつわる貴重な記録写真・貴重な文書資料・ジオラマ模型なども展示されている。

園内では入口近くの一番高い建物。最初に鉄道・旧信越本線の歴史を学び、屋上から園内を一望し園内構図がわかるとより一層鉄道文化むらを深く楽しめることができそう。

鉄道ジオラマ。1日数回HOゲージの模型で運転の演出があるみたい。

屋上から園内入口方面。右奥から駐車場・蒸気機関車が走るめがね橋。

屋内展示場と前にはベージュとエンジ色のあさま車両が停車。

鉄道展示館

鉄道展示館前にあるクハ189あさま。乗務員の運転席が車両の上部にある特徴を持つ。ベージュとエンジカラーは時代を感じる。

鉄道展示館。正面左のボックス型はEF63形電気機関車シミュレーターと右の青白の車両EF63形は運転席に乗車可能。

背の高い大きな三角屋根が特徴の鉄道展示館は、廃線まで使われていた検修庫(車両を検査、修理するための整備用車庫)をそのまま使用している貴重な建物。
当時実際に使われていた列車EF63、EF62、ED42などや検修機器類が保存されています。

EF63能登の運転室。騒然と配置されたアナログの機器類を見ると、子供があこがれるのが分かる気がする。

リフチングジャッキ。台車から切り離した車体を持ち上げる車両昇降機。

鉄道修理工具。長年の年季が入っていて工具というより芸術品に近い。

EF62の運転室。塗装類や座席の劣化などが歴史を感じる。

実機を使用してのEF63運転シミュレーター。有料の体験受付は資料館1階になります。

実物のEF63運転台を利用した本格シミュレーターは座るだけでも胸躍る。1回当たりの体験時間は10分程となっていて、横川~熊ノ平のプレイになるそうです。

アプト式電気機関車ED42形。濃いあずき色の車両がシブい!

アプト式とは、線路の中央に設置されたラックレール(歯形レール)と、車両側の歯車(ピニオンギア)を嚙み合わせて走行する方式で旧信越本線の急勾配などを安全に登り降りするために採用された方法。

実物のアプト式を見学出来るので、ぜひ車両の下をのぞき込んでみてくださいね。

アプト式の下部のラックレールと上部のピニオンギア。この歯形と歯車のかみ合わせで勾配を登って行く。

人の背丈ぐらいある回転変流器。鉄の塊で出来ている円柱型はまるでジェットエンジンみたい。運搬するだけでも大変そう。

こちらの回転変電器は、交流電気を直流電気に変換する装置。熊本市交通局大江変電所稼働していた物。同型が旧丸山変電所にも使用されていました。

鉄道展示館の裏手に出口があり、屋外展示場へと道があります。

屋外展示場案内版。鉄道展示館の裏手数分歩いたところにある。

屋外展示場

緑豊かな広場の屋外展示場は、碓氷峠・国鉄・JRで活躍した歴史的な車両を整備・塗装し直して往時の姿に復元し、数十台以上の展示車両がズラリと並ぶ姿は圧巻の一言!往年に列車と撮影スポットにもなっていて、他には客車には一部実際に乗車もでき大人から子供まで楽しめるスポットになっています。

体験型展示も充実していて、蒸気機関車で屋外広場を一周するミニSL・園内を一周するグリーンブリーズ号など乗車体験もできる。

大出力の除雪用ディーゼル機関車(DD53 1)。この車両は昭和62に年まで活躍していたみたい。

蒸気機関車(D51 96)。今にも聞こえてきそうな蒸気機関車特徴でもある汽笛は、今現在もロマンを感じる。戦中・戦後に活躍した機関車になり、この車両の活躍は昭和51年まで。

3両並んでる中で左側が、白地に深緑のラインが特徴の直流型特急電車(クハ189-5)。この車両(あさま号)は、当時の信越本線を走っていたもの。

山岳用に改造された直流電気機関車(EF59 1)。艶消しのエンジ色がいい味出してる!昭和62年まで活躍。

ミニSL9600形蒸気機関車

一周300mを走行するかわいらしい見た目の蒸気機関車。
思ったより小さいサイズ感で驚きますが、実際に大人子供も乗車でき造りも本格的。機関部には石炭を入れる火室やおじさんが座っている下には水タンク・石炭庫がありミニですが本物です。そして機関部の煙突から出る蒸気は機関車そのもの。

本機は、旧国鉄蒸気機関車9600形(愛称:キューロク)をモデルに1/10縮尺で設計され、「ものづくり教室」を基本とする日本工業大学付属東京工業高等学校機械科の実習教材として、生徒さんにより作製されたものです。
※現地説明書きから一部抜粋

出発前に石炭と水を補給。ミニチュアだけどしっかりとした造り。

蒸気が出てきて出発準備完了。

みんなを乗せて出発!奥に見えている停車中のグリーン色が蒸気機関車の「グリーンブリーズ号」ミニSLと同じ駅舎。

蒸気機関車 グリーンブリーズ号

こちらはミニSLより大きいブリティッシュグリーン色が特徴の蒸気機関車。鉄道文化むら園内を一周約800mのコースを客車3両で走る。
ミニSLと違い客車スペースがしっかりあるので、ゆったり園内一周を楽しみたい人向け。

蒸気を上げながら園内外周を走っている様子。

ここまで園内を一周まわってきました。
時間の関係で駆け足気味での見学の中で、主だった車両中心にご紹介は出来たと思います。
今回は1時間ほどの滞在でしたが、園内散策は半日~1日遊びつくせるボリューム感でした。

ここからは碓氷峠鉄道文化むらを後にして、行と同じアプトの道を歩いてスタート地点の碓氷峠の森公園まで戻りたいと思います。

アプトの道スタート!

登り坂のアプトの道。疲れている時の登り坂。。。ちょっとキツイ。

旧丸山変電所。やっと中間地点かな。

無事碓氷峠の森公園駐車場に到着。お疲れさまでした。

まとめ

鉄道好きには、特に人気が高いおすすめスポット!
園内は比較的空いていて子供から大人まで幅広く楽しめる施設が多く、特に家族連れに人気があるような感想です。

一番の見どころと言えば、かつて日本全国を走った数々の名機関車が展示されいる様子は他にはないのでは?
ただ一部車両は、経年劣化や雨ざらし状態で保存状態が心配。。。まーそれも「良い味」と感じるのかな。

基本園内は屋外が中心ですので、天気・気候が良い日を狙って遊びに行くことをお勧めしますよ!

今回は時間の関係で、園内イベントのミニSL・シミュレーターなど実際に体験できませんでした。
もし実際に体験して楽しかったよーって感想があれば、ぜひコメントして教えてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

碓氷峠鉄道文化むら

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この記事を書いた人

はむじろう®のアバター はむじろう® 旅行ライター

家族で湘南暮らし。
普段は家業の商売をしています。

『行けば分かるよ観光地』をテーマに、
神奈川県、関東広域を中心に行って良かった!おすすめの観光地をご紹介するブログです。

横浜生まれ湘南育ちの『はむじろう』が
アウトドアメーカー勤務の経験を活かし、
ご当地のおすすめや歩き方、実体験を記事にしてご紹介!

観光の教科書としてぜひ!!

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