MENU
アーカイブ

ノスタルジックな雰囲気が残る「下部温泉」~「湯之奥集落」をご紹介【後編】

門西家住宅

山梨県身延町の山間にある古くから湯治湯として有名な下部温泉。令和の時代にまるで、タイムスリップした様なノスタルジックの雰囲気が残る温泉街として現代に至ります。

温泉の歴史は古く、約1200年前に源泉が湧いたとされていて、戦国時代には武田信玄の隠し湯、江戸時代には湯治湯に利用されてきました。
さらには2006年(平成18年)に源泉掘削を行った結果、2本目となる新源泉「しもべ奥の湯高温源泉」湧出されています。

今回は下部温泉にのんびり1泊してきましたので、温泉街のノスタルジックな雰囲気、観光、日帰り温泉などを『前編』『後編』の2部作でご紹介したいと思います

2日目 全行程 5時間55分
16:15-16:35
道の駅「しもべ」
17:00
下部温泉 相模屋旅館
08:55
熊野神社
09:50-10:15
ほたる公園
10:25
湯之奥集落
10:30
門西家住宅 (国指定重要文化財)
10:40
湯の奥神社
11:15
林道湯之奥猪之頭線ゲート入口
11:40-12:40
そば処 かど久
13:00-14:45
日帰り温泉 しもべの湯
14:50
JR下部温泉駅
目次

ほたる公園

下部温泉街を通る一本道、県道415号(湯之奥上之平線)を南に向かい、赤い橋が目印。
相模屋旅館からバイクで5分程で到着。

県道415号のY字路

(画像は県道415号にある湯之奥集落とほたる公園の分かれ道。右側にある赤い橋方面がほたる公園入口。中央には案内板もあるので迷うことはなさそう。)

公園の名称通り、全国でも珍しい自然繁殖したほたるが観察できる場所。
見ごろの時期は5月下旬から6月中旬頃が見ごろみたい。

駐車場から公園の奥にあるほたる自然発生場所まで歩いていきますよ。

ほたる公園のカラー案内地図

(画像はほたる公園案内地図。公園内は下部川沿いに長細い形をしています。)

ひび割れたアスファルト駐車場

(画像は駐車場。20台ぐらい駐車できそうな広さ。昼間なので人気がなし。)

緑に囲まれた公園入口

(画像は公園入口。ここから一本道をまっすぐ公園の奥に進みます。)

朽ち果てたスタンプラリーの木箱

(画像はスタンプラリー。スタンプがない。。。((;゚Д゚))ガクブル コンプリートは無理そう。)

充実した遊具

(画像は遊具。充実した遊具が公園入口付近にある。)

緑で囲まれた園内の一本道

(画像は公園内の通路。普段人があまり立ち入らないのか、木の下は毛虫が結構いました。虫嫌いな方注意。)

人口河川のほたる自然発生場所

(画像はほたる自然発生場所。当たり前だが、昼間なのでほたるの観察ができません💦)

ほたる自然発生場所は、蛇のようにグネグネと曲がりくねっている園内の川に、横に流れている下部川から水を引き込んでいる造りになっている。

脇にはほたるの見学用の通路があり、ここから観察できるようになっていますよ。
昼間なのであまり気にしていませんでしたが、ここの通路、実は街灯がない!(ホタル観賞の為)夜のほたる観察の際は足元など気を付けて。周りに明かりがないので、思ったより暗いと思います。

ほたる自然発生場所の見学通路

(画像はほたる自然発生場所の見学通路。まっすぐ一本道。)

防波堤から流れる人口の滝

(画像は公園横に流れている下部川。防波堤から流れる人口の滝。結構近くで見れるので迫力があります。)

下部川の人工滝。ここがほたる公園の最奥部。Uターンで公園入口まで戻る形となりますよ。

ここからバイクで5分程山道を走るとある、湯之奥集落。その中にある文化財の古民家『門西家住宅』へ向かいます。

県道415号の線湯之奥集落へと続く道

(画像は湯之奥集落へと続く道。思ったより整備されている道。普通車ならすれ違いは問題なさそう。)

湯之奥集落

集落入口ゲート

(画像は集落入口ゲート。黄色く錆びついたゲート。。。現在は使われて無さそう。)

下部温泉から更に奥の山間にある小さな集落。集落全体が山の斜面に面していて、その中に国指定重要文化財である『門西家住宅』、湯の奥山神社などがある。

観光地化されていない為、駐車場がなく車で来ると駐車場所に困るかも。バイク、自転車などで来た際は個々の判断でお願いします。

トタン造りの湯之奥集落周辺案内図

(画像は湯之奥集落周辺案内図。集落入口付近にあり、結構わかりやすい地図。)

石畳の坂道の湯之奥集落入口

(画像は石畳の坂道入口。画像だとわかりずらいが、結構斜度がある。)

石畳の坂道。ここをまっすぐ登ると門西家住宅があります。
この石畳の坂道は集落の中心に位置し、左右に住宅、脇の用水路を利用して田畑に利用している。まさに生活の中心。

集落奥へと続く石畳の坂道

(画像は石畳の坂道。同じ身延町の赤沢宿にも同じような造りをした石畳があり、周辺集落の特徴みたい。)

門西家住宅 (国指定重要文化財)

茅葺屋根の門西家住宅

(画像は門西家住宅。大きな茅葺屋根が特徴の古民家。)

門西家は古文書によると、もとは佐野性を名乗っており、戦国時代には穴山家に属していた。慶長二年(1597年)門西に改姓し、江戸時代には湯之奥金山や山林の管理などをして、幕末に至った家柄で、湯之奥村明主や関守を代々つとめてきた。
※現地説明書きから一部抜粋

門西家住宅の正面縁側

(画像は門西家住宅の正面縁側。茅葺屋根の分厚さがすごい!)

古き良き時代の古民家。早速室内を見学、、、と思いましたが、現在は入ることが出来ません💦
古民家を一周回ることが出来るだけで、外から眺めるだけ。。。維持管理が大変でしょうが、月一ぐらいでも室内を見学できたらな~。。。楽観的な希望ですね。

門西家住宅にある木造のお手洗い

(画像は門西家住宅にあるお手洗い。湯之奥集落で唯一お手洗いがある場所。)

門西家住宅にある謎のカラクリ

(画像は門西家住宅にある脱穀機?ですかね)

さらに登ると湯の奥神社へと続きます。

湯の奥神社

湯之奥集落の一番高台にある神社。
神社の社叢には、身延町指定天然記念物ウラジロガシが群生している。

太い幹や土から盛り上がった根、ガタツキがある石段の奥には社殿が鎮座している。

本殿へと続く石段と巨樹

(画像は本殿へと続く石段。足元が不安定なので気を付けて歩いてね。)

スタンプラリーのボロボロ木箱
水滴でカピカピのノート

(画像は社殿前のスタンプラリー。こっっこれは、、中身が手が付けられないぐらいカオスな状態。)

石垣の上にある木造の拝殿

(画像は拝殿。シンプルな造りで、本坪鈴や賽銭箱などは現在はありませんでした。)

管理が行き届いていない本殿

(画像は本殿。柵が倒れこんでる。小さな集落で維持管理するには限界があるのか。。。少し物悲しい)

湯之奥集落の散策はここが終着点。
実はこんなに人里離れた場所でも更に山奥へと続く林道が続いていて、この先が少し気になりますよね!?まだまだ距離がありそうなので、一旦集落の入口へ戻りバイクで向かいたいと思います。

上から見る山間にある小さな湯之奥集落

(画像は湯之奥集落。集落を上から眺めると、人里離れた山間にある小さな集落だとわかる。画像にある家々は、ほぼ集落の全世帯。)

林道湯之奥猪之頭線ゲート入口

林道湯之奥猪之頭線ゲート入口

(画像は林道湯之奥猪之頭線ゲート入口。林道好きは迷わずお先にどうぞ!)

身延町湯之奥(山梨県側)と富士宮市猪之頭(静岡県側)を結ぶ延長9,631mの林道。
湯之奥集落から静岡県側に向かうのは、間違いなく近道だが、、、道が細いため勇気と運転スキルが必要みたい。

近くの毛無山登山道入口も林道途中にあるみたい。

真新しい林道湯之奥猪之頭線冬季通行止め案内

(画像は林道湯之奥猪之頭線冬季通行止め案内。約半年ぐらいは閉鎖期間があるみたい。)

お昼近くになったので、今回はここでUターンをし、下部温泉街でお昼ご飯にしたいと思います。
山梨県の「郷土料理ほうとう」が美味しくいただけるお店が下部温泉にあるみたいなので、向かってみたいと思います。

そば処 かど久

住所 〒409-2942 山梨県南巨摩郡身延町下部82-1

一軒家の食事処かど久

(画像はかど久。県道415号沿いにある数少ないそば処。お店前のぼりに注目!ペイペイ使えるみたい。)

下部温泉街最奥にある、そば処。
駐車場はお店の前に1台、少し下ったところの慈照禅院境内にある数台分の駐車エリアがありますよ。

黒板メニュー

(画像は黒板メニュー。麺類、丼ものがおすすめなのかな。)

店内は入口付近のテーブル席、下部川沿いの座敷席があり、お好きな方を!

かど久メニュー表

(画像はメニュー表。山梨県の郷土料理、人気のほうとう。)

やはり人気は、「ほうとう」
人気の理由は、、、
自慢の自家製みそ!すべての材料を注文後に生から作るので、出来立てを食べられる!
お店の力の入れ具合が違いますね。

「ほうとう」の説明書きに提供時間がかかると書いてありましたので、下部川のせせらぎを聞きながら、、、待つこと30分。
ついについに来ましたーーーー!

かど久の自家製味噌ほうとう

(画像は「ほうとう」。大き目な具材がゴロゴロと所狭しと入ってます。)

シンプルな味。具材(特にかぼちゃに自家製の味噌が浸み込んでいてうまうま)のおいしさと、自家製の味噌が程よく絡まってあっという間に完食!
下部温泉に来た際は、ぜひぜひ寄ってみてください!ご当地グルメの食いしん坊に超おすすめです!!

ほうとう完食

(画像は「ほうとう」。完食。美味しくいただきました!)

お腹が満充電されたので、麓にあるJR下部温泉駅前の「しもべの湯」でくつろぎに行きますよ。

日帰り温泉 しもべの湯

住所 〒409-2947 山梨県南巨摩郡身延町上之平1917-3

コンクリート造りのしもべの湯入口

(画像はしもべの湯入口。きれいな施設で、最近できたばかりなのかな。)

駅前にある最高に立地が良い!←しかも大きな駐車場も完備!!日帰り温泉、フィットネス、レストランがある複合施設。

施設の前にある横長の足湯

(画像は施設の前にある足湯。屋根の下なので、日差しや雨なども問題なし。)

お食事処入口

(画像はレストラン。タニタカフェのメニューも食べられるみたいですよ。)

腕にはめるバーコード決済

(画像はバーコード決済。施設内の支払いはらくらく!)

日帰り温泉「しもべの湯」は、2種類(しもべ奥の湯は泉温49.4℃、雨河内温泉は泉温20.9℃)の源泉を使用していて、大浴場、露天、サウナなどそれぞれゆっくりくつろぐ事が出来ます。

風呂上りの休憩処は、畳の広場があり足を延ばし寝転ぶことが出来る。そしてマッサージチェアーでリラックス!
風呂上がりにマッサージの鉄板コースで、旅の疲れをリセット完了!

※しもべの湯の営業時間、料金などの詳細は公式ホームページにてご確認ください。

※外部サイトへリンク日帰り温泉 しもべの湯

温泉上がりに駅前をトコトコ散歩!

JR下部温泉駅

シンプルな造りの無人駅舎。
駅前には広いロータリーがありますが。。。タクシーがいない。多分よばないと来ないかな。

下部温泉駅の駅舎

(画像は下部温泉駅名標。木製の趣がある造り。)

下部温泉駅ホーム

(画像は下部温泉駅。山間にある駅だとわかる。)

2階建ての丸一食堂

(画像は駅前の人気店、丸一食堂。肉厚のロースかつが評判らしい。)

カラフルのへやキャン自動販売機

(画像は丸一食堂前にあるへやキャン自動販売機。中身は普通の商品が並ぶ。へやキャンって何だろう?)

まとめ

『前編』『後編』にわたって下部温泉を中心にご紹介してきました。

後編は、下部温泉街のさらに山奥にある湯之奥集落、駅前の日帰り温泉など中心にお伝えしてきました。

ほたる公園
ほたるの見頃シーズン(5月下旬から6月中旬頃)ではない為と昼間である為、閑散としてました。
園内はシンプルな造りで利用するなら、自然発生させたホタルの観賞用として楽しむのがベストですかね。。

湯之奥集落
門西家住宅、湯の奥神社、がある小さな集落で、観光地化されていない山奥にあるエリア。日本昔話に出てくるような集落が現存している貴重な場所として、のんびり散策するにはちょうど良い場所ですよ。
※集落散策の際には近隣住民に配慮して静かに観光しましょう。

下部温泉駅前
地方の小さな駅ですが、日帰り温泉施設、食事処、お土産屋など観光に必要な物は揃っている。

その中でも下部温泉に宿泊しなくても気軽に温泉を楽しめる「しもべの湯」はおすすめですよ!食事、休憩、温泉とすべて揃っている観光客にはありがたい施設。

下部温泉街観光は、ゆっくり静かに過ごしたいノスタルジックな雰囲気を味わいたい方はおすすめの温泉街ですよ!

【補足】
前後編通してちょこちょこ登場したスタンプラリー。今回の記事内に紹介してない場所でもありましたが、ハンコの印影が長年の劣化でひび割れがあったり、そもそもハンコが無い場所がありコンプリートはムリゲーでした。。。

最後までお読みいただきありがとうございました。

門西家住宅

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

はむじろう®のアバター はむじろう® 一人広報者

家族で湘南暮らし。
普段は家業の商売をしています。

『行けば分かるよ観光地』をテーマに、
神奈川県、関東広域を中心に行って良かった!おすすめの観光地をご紹介するブログです。

横浜生まれ湘南育ちの『はむじろう』が
アウトドアメーカー勤務の経験を活かし、
ご当地のおすすめや歩き方、実体験を記事にしてご紹介!

観光の教科書としてぜひ!!

コメント

コメント一覧 (1件)

コメントする

目次